キムカフェで待ち合わせをして、リンさんとその男友達にバイクに乗せてもらって、チャイナタウンのチョロンへと向かう。バイクで無法地帯の道路を走るのは面白い。まさか自分がこの中に仲間入りできるとは思ってなかった。2ケツしてると廻りのバイクの人たちが私達をジロジロ見てくる。日本人が乗せて貰ってるのはそんなに珍しいのか?10キロ程度でトロトロと皆走っていく。すごい排気ガスだ。20分ほどでティエンハウ廟に着いた。この寺は渦巻き状の線香を天井から吊るしている。タイの寺でも見かけたが、この寺でも入り口で女性が籠に小鳥をいっぱい入れて置いていた。お金を払って籠の中の小鳥を逃がしてあげるというものだ(どういう意味だったかは忘れたが)。
その後ビンタイ市場に向かう。バイクを降りるとリンさんがおじさんにお金を払った。すると白チョークでバイクのシートに数字を書いてくれた。どういう意味なのか分からないがとりあえずここが駐輪場らしい。日本だったら黒いシートに白チョークで数字書かれたら嫌だろう。観光地化されているベンタイン市場と違ってビンタイ市場は客の呼び込みも全然ないし、日本人もあまり見かけない。見かけても大抵は現地ガイドと一緒だった。交渉にはベトナム語しか通じないからだろう。私達もリンさんに値段交渉して値切ってもらい、かなり安い値段で買うことが出来た。
その後ベトナム人がよく行く喫茶店に連れて行ってもらった。店内は狭くて暗く、ディスコみたいな照明だった。私達だけでは到底入れなさそうな雰囲気。ベトナムのジュースをおごってもらった。キムカフェに戻ってガイド料を払おうとしたのだが断られた。すべてはリンさんの好意だったのだ。初めは近場を案内してもらうつもりだったのだが、お金を払うつもりだったので遠いチョロンまで行ってもらった。悪い気がした。「日本語を勉強したかったから」と笑顔で答えてくれた。
ここに着いてからずっとたどり着けなかったT&Tトラベルをやっと探し当てた。初めはここでベトナム語を習うつもりだったが、担当者が夕方まで不在だったので諦めた。
その後、牧場直送の乳製品で有名なキムタインに入った。日本人客が次から次へとやってくる。店内は中華っぽいし暗い照明だし全然おしゃれではないが、プリン、ヨーグルトは格別に美味しい!軽い昼食でハム&目玉焼きをパンに包んで食べたのだがこれがまたすごく美味しい!人気店なのが頷ける。
インターネットで見つけたベトナム語教室『Cafeひろば』に入ってみた。「短期旅行・滞在で挨拶や買い物に不自由しないぐらいは勉強したいな」という謳い文句通りの軽い気分で行ったのだが、受付の人には「普通はもっと長期間で教えるのだがこんなに短期間で何を教えていいのやら・・・」と逆に驚かれてしまった。受付にいたベトナム人は皆流暢な日本語を話していた。私達を教えてくれたのはリューさんという女性。授業は1時間半ほどだったが、ほとんどを発音だけで終わってしまった。ベトナム語はアルファベット表記なので、基本である発音をマスターできれば文字を読むことは出来るということだろう。だいたい1時間半でベトナム語を教えてくれということ自体無理はお願いだったのだろうが・・・。中国語は4声あるが、ベトナム語は6声もある。途中で違いが全く分からず気が滅入りそうだったが、「そうそう、すごく上手!ベトナム語本当に初めて?」と先生はすごく誉め上手だったのでなんとか集中力を保つことができた。あれだけ一生懸命に教えてもらったのに、結局カムオン(ありがとう)しか頭に残らなかった。
たまには贅沢な夕食をとろうかということで、ベトナムハウスに行くことにした。入り口に立っているウェイターに2階へあがるように言われて2階へ行くと、欧米人団体客がほとんどの席を占めていた。「なぜここに上がってきたんだ、下に行け」という風にウェイターに言われたのだが、「2階に行くように言われた」と言うと(しぶしぶ)席に案内してくれた。高級店だけあって、店内はすごく綺麗。伝統音楽が演奏されていた。メニューをなかなか決めかねていると、イライラした偉そうなおっさんウェイターが乱暴にメニューを「Here!Here!Here!!!」と指差す。料理はまぁ美味しかったがあの偉そうなおっさんのせいですべてが台無しだ。せかせかイライラしながら動くので全然落ち着いて食べれない。数分もその場にいたくなかったので食べたら早々に立ち去った。チップなんて全然払いたくなかったのに、領収書に含まれていたのを見て更にむかついた。もう二度とあそこには行かない!
気を取り直して雑貨屋さん巡りをした。KITOでハス茶をタダで飲ませてくれ、しかもハス茶っ葉をタダでくれた。夜インターネットメールを見たら友人からメールが来ていた。外国で日本からのメールを受け取るとすごく嬉しかった!
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